TAD #2114
気品溢れるファンシーな1本
TAD
TAD’s Custom Cueは、1963年にTad Kohara氏によって設立され、現在カリフォルニア州スタントンにあるCuemakerです。
Tad氏は、日本人移民の息子でカリフォルニアで生まれ育ちました。
1940年~広島キャビネット作りの勉強をしていましたが、1945年原爆によって学校は破壊され、1949年アメリカに戻り自動車整備士として生計を立てました。
懸命に働き、自分のガソリンスタンドを購入しました。
そして、1963年映画『ハスラー』後のビリヤードブームの最中、ロサンゼルスに『Tad’s Family Billiards』をオープンしました。
経験豊富な木工職人であるTad氏は、ハウスキューの修理のため旋盤を購入し、顧客のCueの修理を請け負うと同時にCueの制作をしていました。
最初のTad Cueは、半分にカットされたBrunswick・Titlistsにジョイントを追加したものでした。
その後、友人のHavey Martin氏の影響を受け、彼のCueと同様の作り方で、木材の加工からCueを制作し始めました。
Havey氏が引退した際に彼の備品を購入し、数年後『Tad’s Family Billiards』を売却し、本格的にCue制作を開始しました。
1960年~1970年代初頭のTad Cueは、GinaやPalmer、DocFryの影響が反映されています。
Tad氏は、実際にビリヤードプレイヤーではなかったため、Cueの性能などあまり知りませんでした。
Willie Mosconi氏、Jimmy Caras氏、Joe Balsis氏などのプロプレイヤーにアドバイスを求めながら、Cueを制作し続けました。そして、彼らのプレイアビリティーにより知名度が向上していきました。
また、Tad氏は、Willie Mosconi氏のビリヤードスクールのハウスCueの制作請け負っていました。
1963年~1977年まで、TAD Cueには、ロゴが入っていませんでした。
私たちが慣れ親しんでいる現在のロゴは、1978年に刻印が開始されました。
約25年間で4回の移転を行い、2000年に現在のカリフォルニア州スタントンに落ち着きました。
完全家族経営の工房で、バンパー以外のすべてを独自で制作しおり、パンタグラフは主に妻のSusie氏の担当でした。
そして、息子のFred氏が加わり、2013年Kohara氏の他界後、後継者としてTAD Cueを引継いで活躍しています。
Kohara氏の時代、年間制作本数は100本未満です。※現在の方が少数生産となっています。
-参考文献 Blue Book-
日本へも多くのTAD Cueが流通し、今なお愛され続けています。
日本にルーツを持つKohara氏の感性と日本人の感性に通じるものがあるようなノスタルジアを感じる不思議な魅力に溢れたTad Cueはこれからも愛され続けることでしょう。
本品は、タッド・コハラ氏によって2000年頃に製作された作品です。
白と黒を基調としたシックな装いです。
思わず見惚れて…時間を忘れてしまう気品溢れるファンシーな1本です。
元の所有者様の愛が感じられるジョイントキャップで、さらに輝きを放っている完璧なコレクターズアイテムです。
◇Butt Sleeve
バットスリーブは代表的なデザインの太鼓インレイを進化させたお花のようなデザインが全体を華やかに演出しています。
◇Forearm
8剣内側に内剣が施されており16剣となっております。
短剣の内側トップには色付きの☆が入っている大変貴重で珍しいデザインです。
※短剣の内側トップに☆が黄色で入っているデザインは、他では見たことのない逸品です!
☆以外の剣のトップは、全てクローバーのインレイが施されており、丁寧に仕上げられております。
横並びのクローバーのラインが圧巻です。
◇Overall
TADの雰囲気が存分に楽しめる逸品です。
ハイグレードのファンシーリングが際立ちます。
◇Other
カスタムジョイントプロテクターが付属します。
CUE DATA
Name TAD Performance オリジナルシャフト×2
ジョイント:5/16-18 パイロテッド
Spec Used Goods Rank B Curve Level A Bonus カスタムジョイントプロテクター付属(1B2S)※非純正 Status GALLERY -Out of stock-