アメリカ東海岸におけるカスタムキューメーカーの草分けフランク・パラダイスとも親交のあるユージン・バーナーが妻イロナと息子ピートと共に設立したメーカーです。
1960年代から70年代にかけ、絶大な人気を誇り、ピーク時には１週間に300本ものCueを製作するメーカーでした。

昨今では一般的になっているMOP（マザー・オブ・パール）インレイの先駆けです。
ギター装飾用素材として加工されたインレイパーツを専門業者から仕入れていたため、パーマーのインレイはギター装飾から大きな影響を受けているのです。

その後、パーマーキューは、「ジョージ・バラブシュカ」や少量生産メーカーの要望に応じ、ブランク(Cueのパーツ)の販売を始めました。このことによりパーマーのデザインは、他のメーカーに広まったのです。

※エンサイクロペディアより

本品は、カスタムオーダーされたと思われるハードメイプルの４剣です。

パーマーキューは市場に本数は出ているものの、使用感や劣化も多く、いわゆるジャンク状態が多いのです。その中で、このような大変綺麗な状態で現存しているという事は大変希少です。

タイトリストブランクにMOP、これぞパーマーの３Dスリーブの造形、所見は驚かれる方も多いと思われますが、見る度に増して魅力が深まります。これぞ「ゴージャスキュー」の草分けではないでしょうか？
バットも太く２１ozを超える重厚感があり、「ザ・クラシックキュー」と言える見事な逸品です。リフィニッシュもされていると思われ、状態は大変良好です。